【マイクロ法人】源泉所得税ゼロでも納付書提出は必要!納期の特例

記帳・決算・申告サポート

7月になりました!
全国的に、夏日続きみたいですね。
福岡も、毎日ビックリするくらいの熱気、熱風です。

さて。前回お話ししていた『7月の実務』のお話し。
実際、マイクロ法人を立ち上げた方は、実感されているかと思いますが、
マイクロ法人って、本当に実務としてやる事って、少ないんですよね。

そんな中でも、ちょこっと気をつけて“やるべきこと”があります。

そのひとつが「源泉所得税の納付書」の提出です。

マイクロ法人を設立した方は、源泉所得税について『納期の特例』を選択していらっしゃる方が多いかと思います。

ん?源泉所得税はゼロだから、納付する必要はないよね?
——はい。納付額がゼロなら、納付する必要はありません。
だけど、そんな場合でも納付書は提出する必要があります!


✅そもそも『納期の特例』って、なんだっけ?

ちょっと、簡単におさらい。

  • 毎月の源泉徴収税額を「年2回」にまとめて納められる制度
  • マイクロ法人のように給与支給が少額・シンプルな場合に超便利
  • 税務署に申請(納期の特例の承認に関する申請書)すれば、適用される

通常、給与から天引きした源泉税は【翌月10日】までに納めます。
でも「納期の特例」を選ぶと、【年2回まとめて納付】できます
(1〜6月分→7月10日、7〜12月分→翌年1月20日)。

マイクロ法人のように、少額の役員報酬しか支払っていない法人にはピッタリな制度です。


✅ 源泉税ゼロ円でも「納付書提出」が必要な理由

  • 納税額がゼロでも、税務署側には実態がわかりません。
  • 「もしかして忘れてませんか?」と税務署から電話が来ることも…。
    (特に、設立1期目は、確認の電話が高確率でかかってきます!)

だから、ゼロでもサクッと納付書を出しておくのが安心です!


✍️納付書はこう書く!

ゼイコの役員報酬は月5万円なので、源泉税はゼロ。

それでも下記のように【税額ゼロの納付書】を提出します!

実際の納付書はこちら👇📷

????????????

※役員報酬が月額5万円の場合の記載例です。

✅簡単に解説~

  • ①令和07
  • ②いつからいつまでの給与?か記入。
     ゼイコは毎月25日払いだから、070125日~0625日。
  • ③何人に払った?か記入。
     ゼイコは1人×6か月、だから6人。
  • ④いくら払った?か記入。
     月50,000円の6か月分、で300,000
  • ⑤源泉所得税はいくら預かった?かを記入。
     預りなし(ゼロ)なので、0
  • ⑥⑦よって、今回納付する金額は、0
     ※報酬などの源泉税がある場合は、もう少し記入が必要。これはまた別の機会に。。
  • ⑧納付の対象期間はいつ?なのか記入。
     今回は、令和0701月から令和0706月までが対象。

✅ 提出はどうする?

  • 管轄の税務署へ郵送 or 持参(7月10日までに)
  • 電子提出(e-Tax)も可能だけど、今回は手書きメインで説明しています。
    → ※別記事で「e-Taxでゼロ申告する方法」も書く予定です。

✅補足:源泉税が発生するのはどこから?

月額約8.8万円以上の役員報酬から源泉所得税が発生します(※年調対象給与として)。


✅まとめ

  • 「納期の特例」は、源泉税を半年ごとにまとめて納められる便利制度。
  • 源泉税ゼロでも、納付書提出は必要!
  • 手書きでサクッと出せば簡単!e-TaxもOK(識別番号が必要。後日~)
  • 納付期限は7月10日(年末分は翌年1月20日)土日・祝日の場合は翌日。

源泉税がゼロでも、“納付書の提出”は年2回のルーティン。
ちょっとだけ時間を取って、しっかり済ませておきましょう😊


ランキングに参加しています♪

応援クリックして頂けると、とっても励みになります!よろしくお願いします♪

人気ブログランキング ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 PVアクセスランキング にほんブログ村

コメント