役員報酬はいくらにする?ゼイコが月3万円にした理由とリアルな話
マイクロ法人に限らず、「役員報酬はいくらにすればいいですか?」という相談はとても多いです。
確かに、『一度決めた役員報酬は1年間原則変更できない』という定期同額給与の決まり、所得税と法人税との兼ね合いetc.
色々な側面から決める必要があるので、何が正解なのか?慎重になりますよね。
(【定期同額給与】に関しては、別記事で是非とも書きたいです!!)
ただ、ゼイコは、マイクロ法人を作った目的の一つが「社会保険に加入すること」だったので、
それほど迷いませんでした。
ゼイコは、月3万円からスタートしました^^ 祝!初任給3万円!
なぜ月3万円だったのか?
社会保険に入りたかったから
役員報酬がゼロだと、法人として社会保険に加入できません。
ゼイコは「国民健康保険の高さ」から逃れたかったので、報酬ゼロは考えていませんでした。
最低ラインでいいから、社会保険に加入できるようにしておきたかったんです。
固定費をおさえたかったから
見切り発車で作ったマイクロ法人。
当然、収入の安定がまだ見込める感じではなく…。
報酬を高く設定してしまうと、役員報酬+法定福利費(社会保険の半分)で、法人の負担に。
もちろん、青色申告をしていれば、赤字でも10年は繰り越すことができます。
でも、まずは小さく!安心できる金額で!と思って設定しました。
他にも注意点
ゼイコの場合は、問題なかったのですが、人によっては、ご家族の扶養に入っていたり、様々なケースがあります。
そうなると、役員報酬を出すことで扶養から外れてしまう可能性も。
「扶養・年金・保険料」の影響は事前にしっかり考えた方が安心です!
よくある報酬額のパターンは?
実際のところ、多くのマイクロ法人では以下のような設定
月額報酬 | 社会保険加入 | コメント |
---|---|---|
0円 | ❌加入不可 | 国保のまま/法人の形だけ維持したい方向け |
3万円 | ✅加入可能 | 固定費も最小/ゼイコもこれでした |
5~10万円 | ✅加入可能 | 少し余裕あり/生活費をカバーしたい人に |
かんたんに解説:「定期同額給与」って?
【定期同額給与】については、別記事で書きたいので、ここではザックリ簡単に。
法人の役員報酬は、原則毎月同じ金額を支給しなければいけません。
役員の給与をいつでも変更することができたら、
「あ!めちゃくちゃ利益でそう!」てときに、役員報酬にプラス100万円、プラス1,000万円、プラス1億円、なんてことも出来ちゃいますよね。
そんなことは認められない、という根底のもと、決まっているのが【定期同額給与】なんです。
ざっくり簡単に言うと…
- 月3万円にしたら、12ヶ月間ずっと3万円
- 途中で5万円にしたい!と思っても基本NG
- 変更できるのは「事業年度開始後3ヶ月以内」だけ!
なので、慎重に設定する必要があります。
実際の給与明細はこんな感じ!

初任給3万円です^^
社会保険を引かれて、手取りは2万円弱!
国民健康保険の負担が減って、大喜びでした。
税理士としても「3万円スタート」はアリ
税理士の立場から見ても、最初の役員報酬が3万円というのは、悪くない選択肢です。
- 法人の社会保険料負担を抑えられる
- 売上が軌道に乗るまでの“低リスク運営”
- 必要なら、来期に金額変更も可能(定期同額給与の再設定)
まとめ:役員報酬は「目的」から逆算して「自分にあった金額設定」を!
役員報酬は“見栄”ではなく、“戦略”です。
ゼイコの場合、
「社会保険に加入したい」→「最低限の報酬でOK」→「月3万円」
という流れでした。
最適な金額は、目的によって変わってくるはず。
税務上の損得だけでなく、
- 社会保険の加入/非加入
- 扶養の有無
- 法人の赤字繰越の活用
- 家計全体のバランス
などを総合的に考える必要があります。
ゼイコのリアルな体験が、迷っている方の参考になれば嬉しいです。
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