マイクロ法人の銀行口座、どう選ぶ?地銀とネット銀行にした理由と感想

マイクロ法人の作り方・始め方

マイクロ法人を立ち上げると、まず必要になるのが「法人名義の銀行口座」。
でも最近、この法人口座の開設がけっこうハードル高いんです。

私は3年前にマイクロ法人を立ち上げて、現在は
福岡銀行(地銀)
住信SBIネット銀行(ネット銀行)
の2つの口座を使い分けています。

今回は、

  • それぞれの開設時にどんなことを聞かれたか
  • 実際に使ってみてどうか(メリット・デメリット)
  • 税理士としての視点で感じた「開設のコツ」

を書いてみます。これから口座開設する方の参考になれば嬉しいです。


福岡銀行(地銀):慎重だけど、社会保険や税金に強い

まず作ったのは、地元の福岡銀行
でもこれが、想像以上に慎重な審査でした。

当時でもすでに「マネーロンダリング対策」が強化されていて、
法人口座開設のハードルは高め。最近ではさらに厳しくなっている印象です。

実際に聞かれたこと・提出したもの:

  • 事業内容の説明(かなり細かく)
  • 資本金の出所
  • なぜ法人化したのか
  • 今後の売上の見込みや取引予定
  • 定款・登記簿・印鑑証明など基本書類一式

このご時世、仕方がないことなんでしょうけど、私すごく怪しまれてる?怪しいものじゃないんです!
って弁明したいくらい、面談もかなり長かったです。

私はもともと個人でも福岡銀行に口座があり、
税理士としても取引履歴があったので、
「税理士のお客様とのつながりを基に、マイクロ法人として独立したい」と丁寧に説明して、通してもらえました。

でも最近では、お客様からも聞きますが、口座開設時には「2期分の決算書を出してください」と言われるケースも多く、新設法人にはかなり厳しい状況です。


住信SBIネット銀行:早く開けるけど、使い道に注意

続いて申し込んだのが、住信SBIネット銀行(ネット銀行のビジネス口座)です。
こちらは驚くほどスムーズかつスピーディー

マネーフォワードで登記をしている最中から、「ネットですぐ作れますよ~」的な宣伝がどんどん出てきていました。

個人でも住信SBIネット銀行を利用していたので、振替が無料でできるし、便利かな、と。
すぐに決めました!

確かに!!ネットから申し込み、本人確認と書類提出を済ませて、
2週間もかからず開設完了しました。

メリット:

  • 申請〜開設までが早い
  • オンラインで完結、ラク
  • 振込・入金もネットでOK

デメリット(私の失敗談):

個人口座のATMでの入出金はスマホを使えば無料に慣れていました。
が!!同じように法人口座でATMで出金したら…
👉 いきなり手数料が引かれて「えーっ!?」となりました。
(なんとなく手数料って、もったいない!!と感じてしまうタイプです。)

よく調べると、法人口座ではATM出金はすべて有料でした。
このあたり、個人口座と違うルールなので注意が必要です。

さらに…

  • 社会保険料や税金の口座振替に対応していない
  • 出金や振込に都度手数料がかかる

というのも、あとから不便に感じました。


実際の使い分け

私の場合は、最終的にこんなふうに使い分けています:

銀行用途利便性注意点
住信SBIネット銀行主に振込・ネット決済用オンライン完結でラク出金手数料あり/引落し非対応
福岡銀行社会保険・税金の引落し/信頼性重視安定感がある審査が慎重/来店必要

法人口座を作るなら:個人実績のある銀行からが早道かも

これからマイクロ法人を立ち上げる人にとって、
「とりあえず口座を開ける」ことが急ぎの課題になるかもしれません。

でも、社会保険料や源泉所得税の口座振替など、
“法人としての基盤”を整えるには、地銀や信金の口座が必要な場面も多いです。

もし「一つは引落し対応のある口座が欲しい」と思うなら、
👉 これまで個人で取引があった銀行にまず相談するのが現実的で近道です。

「なぜ法人化したのか」「何の事業をしているか」
そのあたりを、丁寧に伝えることが大切です。


まとめ:それぞれの口座のまとめ

銀行メリットデメリット向いている人
住信SBIネット銀行開設が早い/操作が簡単出金手数料/公的引落し非対応とにかく早く開けたい人
福岡銀行(地銀)社会保険や税金に強い/信頼性あり審査が慎重/やや手間実績を活かして正攻法で開設したい人

💡 ちなみに…口座ができたらすぐやっておくと便利なこと

マイクロ法人を運営していくと、社会保険料や税金の納付が毎月・毎期のルーティンになります。

✅ 社会保険料は「口座振替」が圧倒的にラク

社会保険料の窓口納付は、正直めんどうです…。
せっかく口座を作ったら、「自動振替」の申込みを早めにしておきましょう。
手続きには時間がかかることもあるので、口座開設後すぐの申請がおすすめです。

✅ 税金の納付も「ネット対応」にしておくとラク

税金(法人税・源泉所得税・住民税など)の納付も、
事前に登録しておくことでネットから納付ができるようになります。

  • 【国税】→ e-Tax(イータックス)
  • 【地方税】→ eLTAX(エルタックス)

どちらも、法人名義の口座を登録しておく必要があります。
このあたりの登録を「口座開設のタイミング」で済ませておくと、
あとで納付するときが本当にラクになります。

(※このあたりは別記事で詳しく書きます!)


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